ホーチミンのフリマビジネス、週末の2日で10万円の利益
ホーチミン市でフリーマーケット事業を始めるには、最適な場所探し・場所代・テント設置費・宣伝費もろもろで1億VND~1億5000万VND(約51万~77万円)が必要となり、このうち場所代が30~40%を占めるが、週末の2日間だけでも店舗オーナーからの出店料で2000万VND(約10万円)の利益が得られるため、すぐに元手を回収することができる。
同市フーニュアン区在住のゴック・チャムさん(23歳・女性)は、毎週末行われるフリーマーケットで洋服やアクセサリーを頻繁に購入している。ここでは、あらゆる商品が通常価格の10~20%オフ、中には50%オフで販売されているという。
チャムさん同様、ホーチミン市には、週末になるたびにソーシャルネットワーク(SNS)で誘い合ってフリーマーケットに出かけるという若者は多く、フリーマーケット2~3か所をはしごする人もいる。
ホーチミン市のフリーマーケットブームは2013年頃から始まった。当初は月1回ペースで、カフェなどの屋内で開かれていたが、口コミなどで評判が広まり、規模が拡大。今では市内各地で毎週末のように開催されている。
フリーマーケットを開催するには、売り場の総面積が最低100m2必要で、利便性の良い立地にあるのが望ましいため、主にスタジアムや文化会館などの敷地で開催されることが多い。1ブース当たりの面積は平均2~6m2で、出店料は1日60万VND~90万VND(約3080円~4620円)で推移しており、週末の2日間で主催者は2000万VNDの利益があげられるという。
ある有名フリーマーケットの実行委員会のメンバーによると、ホーチミン市には現在、様々なジャンルのフリーマーケットが開催されており、1か所当たり800~1500人/日の集客があるという。